宇和島から約40kmで観自在寺に到着。多少、アップダウンがあるが、それほどきつくない。トンネルもいくつかあって、峠越えも楽。これで、愛媛県内全て廻ったことになる。

宇和島 9:00出発。3356.4km

今治5:00 AM

第40番札所  観自在寺(かんじざいじ)愛媛県南宇和郡御荘町
98/09/12 11:10 3400.3km

愛媛県−高知県県境 98/09/12 12:15

3416.0km

初めて高知県に入る。

宿毛で1泊することにして、例によって、YHに飛び込み電話。空いているということなので、宿毛トンネル手前から川沿いに山手に入る。周りは山だが、川沿いに下るので走りは楽。川はきれいで、時々、泳いでいる人を見かける。

途中から県道4号線と合流して、松田川沿いに、上流へ上ってゆく。

ガイドブックではYHが宿毛から近いように書いてあるが、宿毛駅から10km近くある。

YHまで2.5kmの看板のところで、時間がずいぶんあったので、延光寺へ行くことに。昼食を取らなかったので、ずいぶんへばってきた。

宿毛市内へ向かう道に入り、いくつか坂を越えて、延光寺へ。

第39番札所  延光寺(えんこうじ)高知県宿毛市平田
98/09/12 13:45 3435.2km

山の中かと覚悟していたら、そうでもなかった。裏から来たから結構きつかったが、国道56号から入ればすぐだった。ここにも空海が湧き出させた「目洗い井戸」がある。

越えてきた坂をまた戻るのか、と思いつつYH方面へ。

やっと、YHに到着。近くに松田川の河原があって、泳いだり、釣りをしたりできるみたい。水は冷たくない。

関西方面からのホステラーの人たちが多かったが、みんなそれなりに、旅慣れた人たちばかりで感心。YHもアットホームな雰囲気でよかった。

話していると、高知駅前YHが閉館になったということ。高知に行ったときには泊まろうと期待していたのに残念。

ペアレントさんの赤ちゃんが生まれたばかりで、今度来るとき大きくなっているのが楽しみ。

すくもYH 98/09/12 14:45 3443.0km

2日目
1998/09/13

YHを7時前に出発。本日の目的地は足摺岬。宿毛から321号線を南下。「足摺スカイライン」を通って足摺岬へ約85km。

ここから先は、中村まで160kmほど鉄道がない。ちょっと不安。

途中、竜串で海底展望台に寄り道。

足摺海底館 竜串 98/09/13 9:50 3497.1km

26年前にここに来たときは、「海が荒れて、入館料が半額になった」と記録に書いてあるから、何も見えなかったのだろう。今回は幸いにもよく見えた。

多分、きついだろう、と思っていたが、本当にきつかった。延々と上り坂が続く。山の中を走っている道で、送電線など目印になるものがなく、どの辺を走っているのか判らなくなる。前を見るといやになるので、路肩のラインのみを見て、最低のローギアでのぼる。さすがに、押して歩くことも。約1時間半で峠に到着(後で峠と判ったが、半信半疑)下り始めると、あっという間(10分かからない)。26年前ここを通った時上りに2時間半かかったと書いてあるから、少しは進歩したかな。有料道路だと思っていたが、もう、普通道路になったみたい。

足摺スカイライン峠付近 98/09/13 13:25 3518.8km
 
第38番札所  金剛福寺(こんごうふくじ)高知県土佐清水市足摺岬
98/09/13 14:10 3528.0km

足摺スカイラインを下って、町中に入るといきなり、きつい坂がある。スカイラインで力を使い切ったので、もう、押して上る。登り切ってしばらく行くと、金剛福寺がある。斜め前が、足摺岬の展望台なので、人や車がやたら多い。そのまま、岬の展望台へ。

左:足摺岬灯台(足下に自転車あるのわかる?)

下:展望台にある「四国の最南端」の碑

展望台をおりてずっと灯台の方へ行く。展望台で見るより、眼下に太平洋が見えてなかなかよろしい。

YHの前の階段を下って行くと、「白山洞門」という波が岩をくり抜いたと思われる、天然のトンネルがある。なかなか、すばらしかったが、200段の階段を上らないといけないのにはまいった。(下りたのだから当然)

今夜は、あしずりYHにとまる。原付で京都から来た人と、バイクで西四国を回っている、やはり、京都の人と同室になる。話をきくと、中村から窪川までは、結構きつい山道のよう。中村への到着時刻と、体力次第で、窪川までゆくかどうか決めることにした。

気がつくともう、辺りが暗くなっていて、日の入りを見るのを忘れたので、日の出を見に行くことにした。ペアレントさんに訊くと、5時40分頃というので早めに寝る。

3日目
1998/09/14

翌朝、5時半に起きて、外に出ると、もう、人がぞろぞろ歩いている。同じようなことを考えている人が多いなあと思うとともに、ここに来たら、それくらいしか特別なことはないか、と思いながら、岬の方へ。展望台に着いてみると、曇り空。しばらく待ったが、全く見えない。しかも、風が結構吹いていて、このままだと向かい風になりそう。

YHに帰って、そそくさと用意して、6時半に出発する。岬を海岸線沿いに北上するが、上り坂と、向かい風でなかなか思ったように進まない。しばらくいったところで、ペアレントさんが車で追っかけてきて、気を付けないとスカイラインの入り口の方へ下りてしまうので、途中から旧道へ入ること、と忠告してくれた。解りました、といって、調子よく走って、結局、スカイラインの入り口まで下りてしまった。雨も、ぽつぽつ降りはじめた。仕方ないので、もと来た道を登ってゆく。2kmほどゆくと、やっと車が一台通れるくらいの道があった。これじゃ、見過ごしても仕方がない。木々に囲まれた薄暗い道を走って行く。日が照っていて木陰になっているのと、単に薄暗いのでは、同じ道でも、気分的にかなり差がある。

土佐清水から、国道321号線経由中村への山越え。途中から、雨が強くなりそうなので、リュックにカバーをかけ、地図を防水ケースに入れて走り出したとたん、雨が激しくなってきた。前回も、最終日に雨に降られたが、今回も同じになった。もうこの時点で、窪川行きはあきらめ。

伊豆田坂トンネルを越え、ひたすら雨の中を走る。四万十川が見える頃になると、すこし、雨足が納まってきた。渡川大橋をわたり、あと2−300mで中村駅というところで、フリーホイールが空回りを始めた。この2日間に何度か空回りしたが、ちょっと逆回転すると直っていたのに、今回はいくら回しても直らない。駅の手前だからよかったようなものの、山の中でなったりしたら、と想像するとぞっとする。ひとまず、押して中村駅へ。

中村駅 98/09/14 9:30 3585.4km


中村からは「土佐くろしお鉄道」で窪川まで。窪川から、予土線、内子線、予讃線と乗り継いで、今治へ。


今回の走行マップ 行程約230km