いつものように、5:30に家を出て6:00に駅に到着。しばらく、自転車の袋つめをやっていなかったので(一年ぶり)手間取るかと心配したが、15分で完了。6:30の「しおかぜ」で多度津まで。多度津から「しまんと」に乗り換えて阿波池田へ。阿波池田から「剣山」に乗り換えて鴨島 9:30着。この「剣山 4号」は牟岐方面直行ということで、あちら方面に行くときは良いかも知れない。(同じダイヤであればの話だけれど)

鴨島駅 2000/7/21 10:55 9391.6km

9:30に鴨島に到着。自転車を組み上げて出発。焼山寺到着予定は13:00。朝、家を出るときは涼しかったが、すでにかなり暑い。出だしは快調。県道31号に入る。県道といっても車一台が通れる程度。「間違いじゃないかしら」と思いながらしばらく行くと、「焼山寺」という看板があった。「よかった」と思ったのも一瞬でかなりきつい上り坂。この時点で、よほど引き返そうかと思ったが、ここまで払った電車賃を思うと簡単に諦めるわけにいかず、いきなり、押しあがり。

第12番札所  焼山寺(しょうざんじ)徳島県名西郡神山町
2000/07/21 14:40 9427.5km

木梨峠 2000/7/21 11:10 9400.1km

押したり、乗ったり、休んだりを繰り返しながら、峠までの9kmを一時間かかって登り切る。ここのところの異常な暑さも加わって、4分の1の行程でほとんど限界状態。汗がすごく、塩を持ってきておけば良かったと思う。たどり着けるのかと不安になる。到着時刻を14:00に変更。

人間、現金なもので、下り始めると登りの苦労を忘れてしまう。(下りがあるから上れるので、上りばかりだったら、とてもとても)

というわけで、下りは非常に快調。車もほとんどとおらず、かなりのスピードが出る。

この時点で、帰りにこの道を戻るのは止めることにした。とても、この坂を上る気がしない。というよりも、上る自信がない。

途中で工事中の箇所がある。「途中でダンプ3台と会うと思うので気を付けて」と工事の人が言っていたので、何のことかと思っていたら、理由が判った。途中から道が狭くなって。車一台が通れるのがやっと。前を、中型のコンクリートミキサー車が走っていたが、ほとんど路肩をはみ出しそうに走っている。これでは、離合できないだろう、と思っていたら向こうから乗用車がやってきた。こっちは、そこでミキサー車を追い抜いたので、どうしたか判らないが、大変だったろう。運転に自信のない人は車ではこの道は通らない方がいいような気がする。でも、11番から12番へのお決まりのルートのようだが。

二宮 2000/7/21 11:28 8406.2km

帰りに、左手方向の柳水庵経由で川島に出る計画だったが、これまた大変そうなので、取りやめ。(右方向から下りてきた)

ここから先しばらくはまずまずのコースだが、とにかく暑い。

中津で小休止。

本名 11:38 9408.9km

中津 12:00 9415.6km

地野 12:20 9417.9km

鍋岩 12:45 9421.6km

ひとまず、焼山寺の上り口である、鍋岩に到着。一息いれる。

1時間あれば行けるだろう、と思っていたがとんでもなかった。急勾配がずっと続いて、結局ほとんどを押してあがった。徒歩の場合は「遍路道」をいけばかなり距離を稼げるが、自転車を引きずってはそうはいかない。自転車押している分、負担が来る。乗ったら乗ったで、あっという間に体力を消耗してしまう。太龍寺の時も同じような状況だったが、この暑さで気力が失せてしまう。あと3kmになってから、なかなか進まない。

到着時刻を15:00に変更。

杖杉庵 

遍路の元祖「衛門三郎」の墓標があるらしいが、ここも、そこそこに...

やっとの思いで到着。なんとか、引き返さないですんでよかった。引き返したらまた来なくてはならない。水分補給して、すぐに下る。

次の問題は、帰りの電車。元の計画は鴨島に戻る計画だったが、とてもあの峠を越える気がしない。できたとしても、鴨島経由で帰れる最終時間に間に合わない。別のコースをとって、徳島に抜けることに。14:55に出発。

例によって、上りがきつかった分、下りもきつい。道幅の広い緩いカーブならいいのだが、道幅の狭い急カーブが続く。思い切りブレーキレバーを引きながら下りてゆく。ずっとブレーキを握っているもので、手が痛くなる。緩めるとスピードが出過ぎるので気が安まらない。流石に、途中で止まって休んだ。下りで休むなど横峰寺以来?リムがやけどしそうに熱くなっていた。2時間掛けてのぼった坂を15分で下った。(道は、一部舗装のきれいなところもあるが、荒れた舗装で、ロードではきついかな)

中津で徳島方面への国道438号に入る。徳島まで約30km。今日中に今治まで帰り着けないかもしれないと不安になる。右足が痛くなってきた。YHの会員証も持ってきていない。再度地図を見て、途中から県道21号で北上することに。18kmも走れば下りになるだろう。

結果的にこれが正解だった。県道に入ってすぐに峠があり、そこからは下る一方だった。横を流れている川が進行方向に流れているのは気分的にも非常によろしい。多少のアップダウンがあるが、あまり苦になるほどのこともない。

この調子なら、少し早めに別の駅に着いて鴨島まで行けば、鴨島で予定の特急に乗れるかもしれない。

府中(こう)駅 2000/7/21 17:20 9467.8km

今回、持っていった5万分の1の地図の圏外だと思っていたので、ロードマップだけで走る。そのため、道を間違えたり、遠回りしてしまった。(後でよく見ると、持っていった地図にすべて入っていた(^^;)

駅がわからずうろうろする。列車の時間を見たが、間に合うためには、分解する時間がぎりぎりで、体の動きが緩慢になっている状態では無理と思い、1時間ほど待って徳島・高松経由で帰ることに。時間がたっぷりあると思うと、気分的に落ち着いた。

右足は痛く、輪行バッグを持って階段を上り下りすると、非常にきつい。

なんとか、電車を乗りついで22:30に今治に到着。

帰って、ニュースを聞くと、高松は37度あったというから、暑かったはずだと、改めて感心。

今度は、もう少し気候がよくなってからにしようと思う。



今回の走行マップ 行程約84km