11/1 5:30

心配していた天気も悪くなさそうということで、前日にJRの切符を購入。

5時過ぎに起きて最後の支度。最近の天気は朝晩寒いが、昼間温かいということで、少し、厚手で出発。

今回持ってゆく自転車は、3年前に買ったクロス。(700 x 28c)

カメラも、8年前は30万画素だったが700万画素(値段半分)

PCはmac mini OS X (Power PCですが....)

(装備は進化したが、体力は退化する一方)

途中、コンビニで、おにぎり、パン、ゼリー飲料(10年前にはなかった)を買い込んで、桜井駅へ。

24番札所 最御崎寺(ほつみさきじ)高知県室戸岬町
2008/11/01 15:48

今みたら、距離と時間をチェックしていない。時間はデジカメの時間で判るが、距離をチェックしていないのは不覚。よっぽど疲れていたか。

36年前に来たときは、東寺YHがあって、2泊したように思う。そのときも「10%の坂」と記録に書いてあるからやっぱり、状況は変わっていない。ただ、あのときは雨で、

持っていたシュラフを乾かしたような気がするが、今回はいい天気でよかった。

十分時間があるので、気楽な気分で袋つめ。

前回、「しまなみ」をわたったときに、ペダルがあまりにきつく締まっていて外れなかったので、今回は事前に確認しておいたはずだったが、前回思いっきりまわそうとした影響で、モンキーレンチが、開かず結局今回もペダルをつけたまま詰め込み。


6:14の西条行きで、ひとまず、西条まで。

土曜の一番列車ということもあってか、結構すいていた。

前の方に乗ったら、西条で後ろの階段で隣のホームに移動で、少し焦った。

以前にも、同じことがあったのだが、学習効果なし。

いしづち4号高松行き6:44発

高松まで行って、そこから、徳島行き(うずしお3号)に乗り換える。

高松は、階段を上り下りしなくていいし、乗り換え時間も少しあったので走らなくてすんだ(駅スタンプゲット。高松の地図を持ってきていなかったので、甲浦の地図の裏側へ)

高松発9:50

1時間ちょっとで徳島に到着(9:34) 。ここから、牟岐経由海部行きに乗り換え。

これは同じホームだったので乗り換え楽。


ここまで、3列車とも始発だったので、輪行袋を最後部座席の後ろに入れることができてよかった。

11:20ころ海部に到着。

2000年の11月にここまで来て列車で引き返しているので、8年ぶり。当時はできたばかりの駅舎できれいだったイメージがあるが、なんか寂れた感じ。

駅員に言うと、スタンプが押せるはずだったが、駅員がいなくて諦め。

早速、輪行袋から出して組み立て。ペダルを外していないので、ホイールをはめるだけ。

袋をたたむのにかえって時間がかかった。

下に着込んでいたタイツやシャツを脱いで、昼間の暑さに備える。


前回と同じく、開通記念碑のまえで撮影。右が8年前(2000/11/04)

start:2516.8 km 11:35


国道55号に出て、いよいよ今回のツーリング開始。

まずは、次の目的地、宍喰へ。

宍喰駅 2523.7km 11:55


国道から、1km弱山側に駅がある。宍喰駅で駅スタンプ3つ。

写真を撮って、国道に出て、コンビニで食料を買い込んで、出発しようとしたら、リュックサックを背負っていないことに気がついた。貴重品はウエストポーチに入れているので

悲惨なことにはならないが、それでも、ダメージは大きい。

宍喰駅で、下ろしたような記憶があるので、大急ぎで引き返し。駅に着いたら、入り口のところに置き放しになっていた。ほとんど、人が通らないのでそのままになっていた模様。

冷や汗かきながら、元へ(1kmロス)

道の駅 宍喰温泉

道の駅にスタンプがあることが多いので、道の駅には立ち寄ることに。

温泉施設も併設されている。ここで、軽く昼食(といっても、おにぎりねじ込み)

徳島・高知県境

甲浦駅 2532.1km 12:35

国道から少し入ったところにある。

線路自体は高架だが、駅舎は地上にあって、駅らしい感じ。

ここでも、駅スタンプ(待合室にあり)


ここから、奈半利まで鉄道がない。今回の目的のひとつは、鉄道の無い区間を埋めてしまうということもあり、今日、明日で海部−奈半利を走破できれば、非常に気が楽になる。

ついでに、「88箇所」も4寺回れればこれもなおよい。

甲浦から室戸岬まで、あまり大したイベントも無い。幸いにも、ゆるい追い風で、気温も高くなく低くなくで、ひたすら南下。


道の標識に、「室戸岬までxxkm」「室戸までxxkm」というのがありよく見ないと違いがわからない。(最初は、同じことかと思った)距離が、全然減らなかったりかえって

増えることがあったので、悩んだが、「室戸」の方は、半島の途中から東西に横断して「室戸市」へ行く道があるのでそのことだった。(あたりまえ)

現在地を示す地図の標識が、室戸岬を上にしたものが目を引いた。

野根大橋 2538.7km 13:00

ここから、室戸市へ(左写真)

根丸 2352.0km 13:45

夫婦岩 14:20 頃(右写真)

三津 2564.4km 14:40


この辺りから、風向きが変わって、向かい風。

だんだん、疲れてきて(瞑想モードの走りに)

後、5-6kmの標識を見ると元気が出る。


深層海洋水を利用した、施設(スパ)があり足湯などもあったが、とにかく室戸岬到着を優先でそこそこに.....

左手に「室戸岬」の石柱。予定より若干早く到着したのと、「到着した」というそのことだけで元気回復。

まず、今夜宿泊予定の「室戸荘」を確認。岬の道路沿いにありすぐわかる。

少し進むと、中岡慎太郎の銅像。

どうしようかと迷ったが、最御崎寺へ行くことに。岬を少し回ったところから山側に、「24番 最御崎寺」の看板。そのまま、登りへ。道は広くて、路面もきれいだが、

10%勾配の標識が....その坂がずっと続く。上を見上げると、かなり上の方まで道が蛇行しながら上っているのが見える。最後にこんなつらいことになるとは思わなかった。

カーブを曲がるたびに眼下に室戸岬周辺の景色が一望できるのはよかったが、とにかく疲れる。翌日にしなくてよかった、と思いながらなんとか到着。

山門までの参道は押して登る。

境内の鐘石 叩いた音は、浄土まで届くとか

東寺の山門を少し下ると、室戸岬灯台がある。

足摺岬の灯台より「灯台」らしい雰囲気がある。

何か、式典らしき様子だったが、後で聞くと、11月1日は「灯台の日」か何かで、灯台の中を見学させてくれるということだった。

しかし、それは17:00からで、しかも、そのことを知ったのは、民宿まで戻ってからだったので(二度と登る気力もなく)灯台内部見学は諦め。


下りは、10%の下り(当たり前)で、道も広くてきれいなので非常に快適

民宿(室戸荘)に着くと、風呂が17:00から、食事が18:30からということなので、日が暮れるまで、岬周辺を散策。

海岸は巨岩がごろごろしており、海は見渡す限り水平線。見慣れた、瀬戸内海とは全く違う景色。海岸の石に、多くサンゴの白い固まりが混じっているのも、南国ならでは。

日没が見られるかと思ったが、水平線近くが曇っていて残念ながら日没は見られなかった。

翌朝の、日の出に期待して、民宿へ戻る。

海岸では、携帯のアンテナは目一杯たつのに、民宿の部屋では「圏外」。山陰だからかもしれない。電池の消耗が激しそうなので、スイッチOFF(充電器を持ってくればよかった)

夕食は、かつおのたたきなど、魚系。いつもは食べる量を押さえ気味だが、今日は目いっぱい食べてしまった。

食事が終わって、明日の日の出の時刻を訊くと、6:25ということなので、そこに期待。

翌日、早く起きるのと、まだ走らないといけないことを考えて、9:00には寝る。

目覚ましを3つかけていたのに、目覚ましが鳴る前に目が覚めた。

6:00過ぎに外へ出る。道を渡ると、岬なので非常によい。足摺に行ったときは、日の出を見ようと多くの人が出ていたが、近くに旅館が少ないせいか、人はまばら。

山の上を見上げると、灯台のライトがまだ点いていた。

どうも、全般的に曇っていて、あまり期待できそうにない。大きな岩の上に上って、しばらく水平線を眺めていたが、雲の間から、朝焼けの光はさすものの、太陽が昇ってくるところは見えなかった。

6:30を過ぎて、朝食の時間になったので、宿に戻る。

朝食も、完食して、早めに出発することに。予定では、8:00出発だったが、7:00過ぎに室戸荘を後にした。

天気もまずまずで、気温もちょうどよい。

今日の、目標は、奈半利まで行くこと。そこまで行けば、鉄道のない場所は一応クリアしたことになる。88ヶ所は3寺あり、25:津照寺、26:金剛頂寺、27:神峯寺。金剛頂寺と神峯寺は結構きつそう。

途中、昨日上った坂道を眺める。

まずは、本日1つ目の津照寺を目指す。

25番札所 津照寺(しんしょうじ)高知県室戸市室津
7:35 2576.3km

国道から海よりに入ってすぐのところにある。国道の山側のようなイメージを持っていたので、ちょっと戸惑う。住宅街の中にある。

割と簡単に1つ目をゲットできたので、気分よく次へ。予定より、1時間早く出ているので余裕も

十分。次は、少しきつそうな金剛頂寺。

26番札所 金剛頂寺(こんごうちょうじ)高知県室戸市元
8:05 2587.2km

結構きつかったはずだが、行ってから4日経った今日、あまり詳細を思い出せない。年のせいかも。

たぶん、神峯寺が「とても」きつかったからだろう。

山門の右手に、「室戸岬を一望できる」場所がある、と書いているのでそちらにも立ち寄り。

金剛頂寺から、室戸岬方面を眺める。

ここも、そこそこきつかったので、今回最後の神峯寺はとんでもないんだろうな、と思うと気が滅入ってくる。

神峯寺は次回でいいか、とヒよってきて、ごめん・なはり線駅探索に変更。

今回のツーリングでは、ごめん・なはり線各駅のスタンプと、駅前にあるマスコットの前で写真を撮るのも大きな目的。

奈半利駅まで着けば、ひとまず、線路のないところはすべて走破したことになり、これまた非常に気が楽になる。

それもあって、神峯寺パスの思いが強くなる。

景色も、はじめこそ、異様に高い堤防や、場所の高度を示した標識があちこちにあることで、津波に対する意識が高いんだな、とおもったりして、珍しかったが、流石に延々とつづくと疲れてきた。

多少のアップダウンはあるが、苦しむほどでもない。

少し、足も痛くなってきたので、10kmで小休止をめどに走り続ける。

道の駅「キラメッセ室戸」鯨館前


ずっと、太平洋に面した海岸沿いを走ってきたが、久々に、街中に入っていた感じ。左手に「奈半利駅」の標識があったのでそちらに折れて、奈半利駅へ。

奈半利駅 9:45 2610.9km


やっとついたと言う感じで、念願かなって、室戸岬周りのルートをつなぐことができた。

奈半利駅のマスコット「なはりこちゃん」の前で写真を撮る。

8年ばかり前に買った5万分の1の地形図には駅の記載はない。各駅にやなせたかしさん画のマスコットがあり、スタンプもあるという情報だったので、今回それの収集も兼ねて走る。

スタンプは、奈半利、安芸にほとんど保管してあるとの話を聞いていたので、駅舎にあがって駅員さんに訊いてみる。

「スタンプありませんか?」と訊くと、「全部はそろっていないのですが」とすまなそうに出してくれた。

元は、各駅に置いてあったが、盗られたり、壊されたりで、集めて管理しているとのこと。

あるだけ全部押そうかと思ったが、やはり、地図の上に押したかったので、西の方の一部はあきらめて、

奈半利(なはりこちゃん)

下山(しもやまちどりちゃん)

安芸(あきうたこちゃん)

穴内(あなないなナスビさん)

赤野(あかのカモメちゃん)

和食(わじきカッパ君)

西分(にしぶんつきこちゃん)

夜須(やすにんぎょちゃん)

の8つをゲット。無いところと、東の方は、次回来たときに安芸駅で押すことして、次の駅、田野へ。

田野駅 10:12 2612.6km

道の駅と併設で、ここでも、野菜や特産品を売っていて結構な賑わい。売店に、道の駅のスタンプがあったのでゲット。また、ごめん/なはり線のマスコットのピンバッチをセットで売っていたので購入。

駅近くにホームセンターがあったので、小型のモンキーレンチを購入。これで、帰りの袋詰め時には、ペダルを外すことができる。

安田駅 10:50 2616.6km

国道から少し山よりに入り、安田川沿いにさかのぼって行く。

特に見るところもなく、例によって、駅前のマスコットの写真を撮って次へ。

先にも書いたように、少し早めに帰りたかったので、神峯寺は次回にするつもりだったが、国道の標識の前までくると、「神峯寺まで4km」とあり、ちょうど11:00だったので、「歩いて登っても1時間。

これなら、上まで行っても、高知発15:00過ぎの列車に乗れる」と見込んで、急遽予定を元に戻す。

「神峯寺」の立て札に従って、坂道を上って行く。「大したこと無いな」と思って登って行くと、行き止まりになってしまった。途中で、道を間違えてしまった。急いで戻り。1kmロス。

正規の道に入ると、とにかくきつい。最御崎寺の時のように何%という標識は無いが、それと同じかそれよりきつい。道も狭く、路面の状態も良くない。

最初こそ、乗って行けたが、大半は結局押して上がることに。参拝のための車も、喘ぎながら登って行く感じ。

途中で大きく休憩

27番札所 神峯寺(こうのみねじ)
12:15 2623.8km

途中で、福岡から自転車で回っているというおじさんに会った(自分もオジサンだが)。八幡浜までフェリーで来て左回りに四国を回っているとのこと。自転車は、麓に置いてきたということで歩き。

しばらく、話をして、小休止はできたが、やはりきついことには変わらず、押し上がり。山門の手前に駐車場があり、車はそこまでだか、自転車はその上まで。

境内の入り口から、さらに急な階段を上って行くと本堂があるそうだが、とても気力が出ない。

その石段のそばにわき水があり、「名水」ということで、一杯いただく。達成感もあり、気分もいいのでおいしい。

それにしても、きつかった。今回、クリアしておいてよかった。最初の一発目がこの山だと、あとが

続かない。パンを食べて昼食。

こうなると、現金なもので、ひと列車遅らせても、先へ進んでおくか、という気になり、早速下山。

唐浜駅(とうのはま) 12:50 2628.2km

神峯寺の最寄り駅。先ほどまでの計画では、唐浜駅を13:15の快速で高知へ行く予定だったが、本日、行けるだけ行こうということで、そこそこに出発。

500mほど走って、国道に出たところで、後輪の空気圧が減っていることに気がついた。

明らかに減っているが、わずかずつらしい。ここで、リカバリするより、駅に戻って、そのまま帰ろう、とまたまた予定変更。空気がなくならないうちに駅まで戻るのと、10分ばかりで、袋詰めしないといけない。

大急ぎで、駅まで戻り、即分解。結局、ペダルは外さないでそのまま。

なんとか、数分前に袋詰めを終え、13:15の快速に乗ることができた。

ここから1時間ちょっと、ゆっくりできる。

ごめん−なはり線の車内放送の停車駅案内が、駅ごとに、マスコットの名前を入れるところがユニーク(「しもやま ちどりちゃんのしもやまです。」といった感じ。

高知駅に予定通り、14:30前に到着。駅舎は改装したばかりのようで、高架になっていて、きれい。

ホームもドーム型の屋根の下にある。

しばらく待って、15:12発しまんと号(高松行き)に乗り込む。乗るまで知らなかったが、列車の後ろは窪川方面から来る「南風」で前の方に高松行き「しまんと」を増結する。先頭車両に乗ったので、空いていてよかった。


大歩危小歩危を経由して、多度津へ。多度津から「しおかぜ」で今治まで。18:40過ぎに到着。

通常なら、自転車を組み立てて帰路につけるのだが、今回は、パンクしているため、チューブの入れ替えを行う。チューブを外して調べたところ、路面に接するところに小さな穴が空いていた。タイヤの内側を指で探ってゆくと、

果たして、小さな引っ掛かりがあった。タイヤの外側をよく見ると、白い小さな点がある。「ガラス片でも刺さったかな」と思いながら爪先で掻きだすと、なんと、植物の刺だった。

どこで拾ったのか。とにかく、駅近くで気づいてよかった。

予備のチューブに取替えて、メデタク帰路へ。



今回の走行マップ 行程約112km